2026年版・4-8

実務判断(記述対策)の一問一答

秘書検定2級「技能」から、実務判断(記述対策)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-8

上司の出張を手配する際、秘書が最も初期の段階(最初)に行うべきプロセスはどれか。

  • 出張の目的、訪問先、正確な日程と時間を上司に確認する
  • 航空券や新幹線のチケットを予約・購入しておくこと
  • 出張先のホテルの予約を取り、宿泊料金を支払っておくこと
  • 出張の日程表(旅程表)を作成し、関係部署に配布すること
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正解 出張の目的、訪問先、正確な日程と時間を上司に確認する
解説
すべての実務は「正確な情報収集」から始まります。目的(誰と会うか、何をするか)が曖昧なまま交通機関やホテルを手配すると、後で大幅な変更やキャンセル料が発生します。まずは5W1H(いつ、どこへ、誰と、何のために)を完全に把握することが第一歩です。

他の選択肢が不適切な理由
交通の手配を先に済ませると、目的や訪問先が変わったときに取り消しの費用が生じ、日程そのものを組み直すことにもなります。宿の予約と支払いを先にするのも同じで、行き先が定まらないうちに費用を確定させるのは順序が逆です。旅程表を作って配るのは、日程と手配が固まってから行う仕上げの作業であり、最初に行えば書き直しを繰り返すことになります。
問24-8

会議の準備プロセスにおいて、会議室を予約した後に秘書が優先して行うべき実務はどれか。

  • 参加予定者全員に、日時・場所・議題を記載した開催案内(招集通知)を送付する
  • 会議当日に配るお弁当やお茶のメニューをあらかじめ決めておき、業者に発注する
  • 会議室のプロジェクターやマイクが正常に動くか、前日テストを行う
  • 会議の議事録のフォーマットを作成し、誰が書記をやるかを指名する
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正解 参加予定者全員に、日時・場所・議題を記載した開催案内(招集通知)を送付する
解説
会議室が確保できたら、次は「人の確保」です。参加者がスケジュールを調整し、事前の資料の読み込みができるよう、できるだけ早く(数日〜1週間前までに)開催案内を送付して出欠を確認します。お弁当や機材のテストは会議が近づいてから行う実務です。

他の選択肢が不適切な理由
弁当や茶の手配は、出席する人数が確定してから決めるべきことで、案内より先に発注すれば数が合わなくなります。機材が正常に動くかを確かめる作業は、当日に近い時期に行うもので、早く済ませても間が空けば確認した意味が薄れます。議事録の書式を整えて書記を決めることも準備の一つですが、出席できる人が確かめられていない段階では順序が前後しています。
問34-8

会社に届いた郵便物の処理プロセスとして、最も適切な順番はどれか。

  • 仕分けする → 親展以外を開封する → 受付印を押す → 担当部署に配布する
  • すべて開封する → 仕分けする → 担当部署に配布してから → 受付印を押す
  • 受付印を押す → すべて開封する → 仕分けする → 担当部署にすぐ配布する
  • 仕分けする → 担当部署に配布する → 各部署で開封し受付印を押していく
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正解 仕分けする → 親展以外を開封する → 受付印を押す → 担当部署に配布する
解説
郵便物処理の鉄則です。まず会社宛てか個人宛て(親展)かを仕分けます。次に会社宛てのものだけを開封し、いつ届いたかを証明する「受付印(日付印)」を押し、中身が揃っているか確認してから、最終的に各担当部署へ正確に配布します。

他の選択肢が不適切な理由
先にすべてを開けてしまう手順は、宛名の本人だけが開けるべき郵便まで開けることになり、信書の扱いとして問題があります。届いた印を最初に押す手順も、封を開ける前では中身と照らし合わせられず、書類の欠けに気づけません。各部署に配ってから開けて押す方法は、押す時期が部署ごとにばらつき、いつ会社に届いたのかを後から証明できなくなります。
問44-8

上司の急な病気により、本日の重要会議に出席できなくなった。秘書の対応プロセスとして最も適切なものはどれか。

  • 即座に関係者へ欠席の謝罪連絡を入れ、代理出席や日程変更の調整を図る
  • 上司が回復するまで会議の存在を隠し、誰にも連絡せずにやり過ごすこと
  • 秘書である自分が上司の全権限を代行し、会議に出席して決定を下すこと
  • 上司の家族に連絡を取り、無理にでも会社に連れてくるよう要求すること
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正解 即座に関係者へ欠席の謝罪連絡を入れ、代理出席や日程変更の調整を図る
解説
突発的なトラブル(非定型業務)における対応力が問われます。会議に穴をあけることは他者に多大な迷惑をかけるため、一刻も早く事実を伝え(被害の最小化)、代理を立てるか延期するかの「代替案」を提示して再調整を行うのがプロの危機管理です。

他の選択肢が不適切な理由
会議があることを隠して連絡しないのは、待たされた出席者の時間を無駄にし、事情を知られれば信用を根底から失います。秘書が上司の権限を代わりに使って決定を下すのは、職務の範囲をはるかに超えており、その場で決まったことの効力そのものが問われます。家族に連絡して無理にでも出社させるよう求めるのは、病気の当人の回復を妨げ、家族にも重い負担を強いる要求です。
問54-8

プレゼン用の資料作成で、データの「全体に占める各項目の割合」を視覚的に伝えるのに最も適したグラフはどれか。

  • 円グラフまたは帯グラフ
  • 折れ線または面グラフ
  • 棒グラフかヒストグラム
  • レーダーチャートか散布図
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正解 円グラフまたは帯グラフ
解説
データの性質に合わせたグラフの選択は技能領域の必須知識です。「割合・シェア(内訳)」を表すには円グラフ。「推移・変化(時間の経過)」を表すには折れ線グラフ。「量の大小の比較」を表すには棒グラフを用いるのが最適解です。

他の選択肢が不適切な理由
折れ線や面の図は、時間の経過とともに数値がどう動いたかを示すのに向いており、内訳の比重は読み取りにくくなります。棒の図や度数の分布を表す図は、量の大小や散らばりの様子を比べるためのもので、全体を百として見る形にはなっていません。放射状の図や点を打つ図は、複数の観点の強弱や二つの数値の関わりを見るためのもので、構成比を伝える目的には合いません。
問64-8

取引先の社長の訃報(ふほう)の連絡を電話で受けた。秘書が最初に行うべきプロセスはどれか。

  • お悔やみを述べ、通夜・告別式の日時、場所、喪主名などの詳細を正確に聞き取る
  • すぐさま花屋に電話をかけ、会社名義でとにかく最も高額な供花を手配してしまう
  • 会社の経理部にすぐ行き、香典として包む現金をとても大急ぎで用意する
  • 自社の全社員宛てに一斉メールを送り、訃報の事実を社内全体に周知する
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正解 お悔やみを述べ、通夜・告別式の日時、場所、喪主名などの詳細を正確に聞き取る
解説
訃報を受けた際は、まず丁重にお悔やみを申し上げ、その上で「事実の正確な把握」に努めます。日時、場所の宗教・宗派、喪主の名前と故人との続柄などを正確にメモ(5W1H)しなければ、その後の電報(弔電)や香典、供花の手配がすべて間違ったものになってしまいます。

他の選択肢が不適切な理由
先に供花を頼むのは、宗教や式の形式によって飾り方が異なり、遺族の意向で辞退される場合もあるため、確かめる前に動けば失礼になります。香典の現金を先に用意しても、包む額は先方との関わりの深さで決まり、事実が定まらないうちには判断できません。社員全員へ一斉に知らせるのも、上司の指示を経ずに社外の訃報を広めることになり、順序を誤っています。
問74-8

ファイリングのプロセスにおいて「インデックス(見出し)をつける」最大の目的はどれか。

  • 必要な書類を、誰でも、迷わず、素早く検索して取り出せるようにするため
  • 書類の端を補強し、長期間保存しても紙が破れたり劣化したりしないようにするため
  • 書類をカラフルに装飾し、オフィスの景観やデザイン性を向上させるため
  • 機密文書であることを示し、権限のない社員が触れるのを物理的に防ぐため
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正解 必要な書類を、誰でも、迷わず、素早く検索して取り出せるようにするため
解説
ファイリングの究極の目的は「検索性(Searchability)」です。適切に分類し、個別フォルダーに見出し(インデックス)をつけることで、担当者だけでなく他の社員でも「必要な時にすぐに情報にアクセスできる状態」を作り出すことが、情報管理の要となります。

他の選択肢が不適切な理由
紙の端を補強して傷みを防ぐのは保存の際の工夫であって、目当ての書類にたどり着く助けにはなりません。色を使って見た目を整えることは、分類の手がかりになる場合もありますが、それだけでは中身が分からず、他の人には基準が伝わりません。権限のない人が触れるのを防ぐのは、鍵や保管場所によって行うことであり、見出しを付けることで実現するものではありません。
問84-8

会議終了後、秘書が作成する「議事録」において、最も欠かしてはならない重要項目はどれか。

  • 会議で決定した事項と、誰が・いつまでに・何をするかという次回までの課題(ToDo)
  • 会議中に交わされた冗談や世間話などまで含め、場の雰囲気を伝えるすべての会話の逐語録
  • 会議室の室温や照明の明るさ、提供されたお茶の銘柄などの詳しい環境データ
  • 会議に遅刻してきた人の名前と、その正確な遅刻した時間および遅刻した理由
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正解 会議で決定した事項と、誰が・いつまでに・何をするかという次回までの課題(ToDo)
解説
議事録は単なる会話の録音テキストではありません。ビジネスにおける会議の目的は「アクション(行動)」を起こすことです。「何が決まったのか」「残された課題は何か」「担当者は誰か」を簡潔にまとめ、参加者と欠席者に共有することが議事録の真の価値です。

他の選択肢が不適切な理由
冗談や世間話まで含めて発言をそのまま書き写すのは、量が多くなって要点が埋もれ、後から読む人が何をすべきか分からなくなります。室温や飲み物といった環境の記録は、会議の成果とは関わりがありません。遅刻した人の名前と理由を記すのは、必要な場面が限られるうえ、当人を責める材料にもなりかねず、広く共有する文書に載せる事柄ではありません。
問94-8

名刺の管理プロセスとして、受け取った直後に秘書が行うべき最も効果的な実務はどれか。

  • 名刺の余白に、面会日、相手の特徴、話した内容(要件)などをメモしておく
  • 名刺の角を少し折り曲げて、重要な取引先であることを自分だけの目印にする
  • 個人情報保護のため、受け取ったその日のうちにシュレッダーにかけて破棄する
  • 裏面に自社の製品の宣伝スタンプを押し、相手に送り返して営業活動に使う
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正解 名刺の余白に、面会日、相手の特徴、話した内容(要件)などをメモしておく
解説
名刺は受け取った直後が最も記憶が鮮明です。日付、用件、相手の趣味や盛り上がった話題などをメモしておくことで、その名刺は単なる紙切れから、次回以降の商談や接遇を大成功に導く「強力なデータベース(交際カード)」へと進化します。

他の選択肢が不適切な理由
角を折って目印にするのは、受け取った名刺を傷つけることになり、他の人には意味が伝わらないため管理の方法としても続きません。受け取ったその日に処分するのは、次に連絡を取る手がかりを自ら捨てることであり、情報を守るという考え方を取り違えています。裏に宣伝の印を押して送り返すのは、相手の名刺を勝手に加工して返す行為であり、礼を欠いた振る舞いです。
問104-8

上司から「明日の14時にA社を訪問する」と指示を受けた。秘書のスケジュール管理プロセスとして正しいのはどれか。

  • 移動時間を逆算し、14時に間に合うように出発時間からスケジュール表をブロックする
  • 14時の枠だけをスケジュール帳に書き込み、前後の時間は他の予定を限界まで詰め込む
  • A社の場所を調べるのは上司自身の仕事であるため、特に何もせず指示だけを記録する
  • 明日の予定なので、明日の朝に出社してからゆっくりと電車の時刻を調べる
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正解 移動時間を逆算し、14時に間に合うように出発時間からスケジュール表をブロックする
解説
外出の予定が入った場合、「面談時間」だけを押さえるのは素人です。現在地から目的地までの「移動時間(片道および往復)」を調べ、その時間帯も含めてスケジュールをブロック(仮押さえ)しなければ、物理的に移動不可能なダブルブッキングが発生してしまいます。

他の選択肢が不適切な理由
面談の枠だけを押さえて前後に予定を詰めると、移動の時間が確保できず、物理的に間に合わない組み方になります。場所を調べるのは上司の仕事だという考えは、日程を管理する立場の役割を放り出したもので、遠方であれば出発の時刻そのものが変わります。当日の朝に調べるのでは、運休や工事が分かった時点で打つ手がなく、約束に遅れることになります。

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